【高校】ウィンターカップ(男子)結果 興南惜敗

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第1ピリオド、興南はハーフコートマンツー、市立船橋は2−1−2ゾーン。オフェンスは興南#10玉城のゴール下で攻めていく展開。対して市立船橋は#4神、#12和田の3P、#8星野リバウンドシュートで対抗する。24−20で市立船橋リードで終了。
第2ピリオド、興南#6金城#5岸本のドライブで市立船橋を追い上げる。しかし、コンビネーションプレイで点差をひろげていく。残り2分で興南#6の3Pが炸裂し、42−40で市立船橋リードで前半終了。
第3ピリオド、市立船橋#4のドライブ、#8のゴール下シュートなどで6点差までひろげるが、興南#10のゴール下シュート、#6のシュートによって差を縮めていく。66−64で市立船橋リードで終了。
第4ピリオド、興南はオールコートディフェンスに切り替え、相手を追い上げていく。興南#7冨山の3Pから#6のジャンプシュートで逆転する。そこから興 南はハーフコートディフェンスに戻す。残り5分、興南#12の3Pからカウントワンスローを決めさらに点差をひろげる。しかし、市立船橋#7のゴール下 シュートで1点差まで追い上げると#12のドライブシュートで再逆転する。興南#12山内の倒れながらのシュートで逆転し、カウントワンスローで3点差に するが、市立船橋#4が3Pを決め同点になり延長へ突入。
延長戦、市立船橋#4のジャンプシュートでリードする。さらに#6三富のゴール下シュートで点差をひろげる。興南#12山内、#5のドライブシュートで差 を縮めていく。だか興南は#12の3Pで同点にする。しかし、市立船橋は各自にフリースローを確実に決めるのに対して興南は決めらなかった。結局お互いの 力を出し合った試合で市立船橋が激戦を制した。

沖縄タイムス2007年12月26日(水) 朝刊 15面
最後まで激戦「最高」

延長にもつれこむ激戦の末、興南は敗れ去った。全国高校総体8強。コンディションも最高。上位進出が期待され、チームもそれを疑わなかった。

しかし、幕切れはあっけなかった。

2点のリードを許して迎えた第4クオーターの開始2分すぎ。金城徹のシュートで68—68。それまで、追いつきそうで追いつけなかった市立船橋をようやくとらえた。

その後いったんは突き放されるも、冨山英作と金城徹の連続ポイントでついに逆転。山内盛久の3点シュートで引き離しにかかった。だが、市立船橋も攻撃の手を緩めない。

残り30秒。冨山が強気の攻めで相手からファウルを引き出した。「勝敗は自分にかかっている」。2投のフリースローを決め、87—84。勝利を手にしたと感じた残り8秒。まさかの3点シュートで追いつかれた。

延長も両チームとも激しく点を奪い合い、最後の1分まで流れは行き来したが、最後はフリースローを確実に決めた市立船橋に軍配は上がった。

試合後のミーティング。井上公男監督は「皆のおかげでぼくも成長できた。ありがとう。胸を張ってこれからも頑張れ」。選手たちの目は真っ赤だったが、表情は晴れやか。「結果は悔しいけど良い仲間に恵まれ、最高だった」。これが選手たちに共通した思いだった。(上間千沙恵)